この度、愛知県豊田市に住まわれていた加納俊治氏の語録を集めた語録集を制作させていただきました。加藤氏は近代工芸美術の先駆者とも言える碧南市の偉人「藤井達吉」氏のお弟子さんの一人で達吉氏と起居を共にされた唯一の作家さんです。

そんな加納氏の言葉を小原和紙に書き留めたものが加納語録で、今回加納氏の周忌に合わせて語録集を制作させていただきました。

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共に咲久 よ呂古比(共に咲く喜び)

今回のお仕事は、はじめから予算が決まっている中での作業となりました。当初はモノクロで作る予定でしたが、様々な色の和紙に書かれた原画を見て「これはモノクロじゃもったいない」と思い、全ページカラーで印刷することにしました。

印刷製本を外注に出す場合は完全に赤字になってしまいますが、自社で製造できるので「まあ 自分たちがちょっと頑張ればいい」という考えでした。

自分はいつもこういう判断をするわけではありません。時々口に出すのですが「想いで動く印刷屋」という言葉を使います。

どうしても作りたい。いいものにしたいという熱い想いを持っておられる方にはできる限り協力していこうという姿勢です。逆に面倒くさがって丸投げ的でしかも値段が叩かれる時にはシビアになったりします。

この判断は人の好き嫌いで判断しているわけでなく、熱い想いを持った方は仕事にもとても協力的です。印刷物を作る過程において一番時間がかかるのは考案と制作(デザイン・データ作成・校正など)で、印刷製本自体は機械で行うのでそれほど時間はかかりません。この段階でいかに手助けしていただけるかが結局コストに関わってきます。

それと儲かる儲からないということも経営者として大事なことですが、喜んでもらえるのかということもとても大事です。喜んでもらえたお仕事はいつしか次につながりまた利益を生んでくれます。

今回のお仕事も終わった後に、お手紙とお品をいただきました。

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これが届いた時、「やってよかったな」って心底思いました。仕事を出す側、仕事を受ける側両方にとって幸せになれるお仕事ってとてもやりがいが生まれます。

まさにこの本のタイトルでもある「共に咲久 よ呂古比(共に咲く喜び)」を肌で体感させていただけました。

さらに法要にも呼んでいただき、有識者の方々ととても有意義な時間を過ごすことができました。

貞照院

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