続けるということ-絵手紙集「わたしの好奇心」第2集

この度、愛知県碧南市にお住まいの樅山さんから依頼があり絵手紙集を制作させていただきました。

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樅山さんは叙勲を受賞するほどの地元では有名な方で、その叙勲を受賞した2010年の祝賀会の礼状として初めて絵手紙を書かれました。その後も趣味で続けられていたところ評判になり絵手紙の受け取りを希望する方が増え、今では毎月2回発送しているそうです。

今もつながる大切な人

そんな絵手紙を出し続けている人たちのうちの一人に樅山さんの幼なじみでもある方から欠かさず返礼の手紙が届くそうです。その方は童話の作家でもある方でさわやかで含蓄に富む返し文もとても素敵なものです。

そんなお二人も長い間、紙という媒体を経てつながっています。電話でも話せる。車で行けばすぐに会える。そんな時代においてもゆっくりじっくり心のこもった会話を続けるという意味で紙はとても重要な役割を果たし、さらに形に残すという意味で本にするということはとても意味のあることなんだとお二人と関わっている間にしみじみと感じることができました。

日本人の心

先日とある番組でハリウッドスターのトムクルーズがなぜ日本びいきなのかっていうことが話題になっていました。

そしてその答えとしてあげられたのが「日本のおもてなしの心」さらに「お歳暮」という習慣などを挙げていました。日本に住む僕たちにとっては習慣になっていて、その習慣の意味をよく知らない自分にとってはただの儀式になっているとつくずく感じていました。

しかし、今回このお二方と接するようになって本当の意味での「おもてなしの心」というものを学ばせていただきました。お会いするたびに抹茶でお出迎えていただき、帰りにはちょっとした頂き物を添える。最初はなんかすごいな。ちょっと僕とは住む世界の違う人たちなのかなって思っていたけど、その頂き物を口にするたびにその品の上質さに心うたれました。

「本当にいいものを大切な人たちに」食べていただきたいというこれが本当のおもてなしの心なんだと気づくことができました。

完成後には、ちょっとした会食に呼んでいただきました。ご自宅に料理人を招いて旬な料理をいただく。これもまたとてもよい経験をさせていただきました。

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