こんにちは。
ショウちゃんこと、筒井です。
先月、従姉の結婚式に出席してきました。
結婚式のペーパーアイテムをつくる
ある日、結婚式をあげる従姉にこんな相談というかお願いをされました。
「結婚式のペーパーアイテムのことなんだけど、式場に作ってもらうやつってありきたりすぎて全然つまらないんだよね~。だから作って!」
たしかにああいうところに頼むやつって、ザ・結婚式って感じのデザインであるイメージ。
従姉夫婦はオシャレで、少しだけ人と違うものが好き。そんな二人の期待に応えるべくペーパーアイテムづくりが始まりました。(といってもこれはプライベートでの話なので、一心舎での業務とは関係ありません…)
休日に集まって打ち合わせ。ペーパーアイテムと一言で言っても、用意するものは色々です。招待状やその返信用ハガキ、芳名カードやエスコートカード、席札・席次表その他いろいろ…
特に二人がこだわりたかったのはウェルカムボードとプロフィールブックでした。
ウェルカムボードというのは会場の入り口に飾るWELCOMEなんちゃら~とか書いてあるA2くらいのボード。新郎新婦の似顔絵が描かれてるやつとかよくありますよね。今回ひとつの案として出たのが「パロディもの」にすること。当初は何か有名な映画のポスターのパロディデザインにしようという話に。
パロディにするメリットとして、元ネタを知ってる人なら「おっ!」と心を掴みやすく、なにより友人・親戚から見たら少しだけ笑える。今回の式は堅苦しくないかなりカジュアルな式だったためピッタリなテーマでした。パロディ元はああでもないこうでもないと話し合った結果、新郎の好きな音楽をフューチャーして「某音楽雑誌の表紙風」になりました。
その写真も自分達で撮影。ちなみに、テーマは「”日常”と”特別”のギャップ」。衣装は何故か革ジャンで、親戚の間ではおなじみの祖母の家の前にある駐輪場で撮影。
そして完成品がこちら

今回の式場の雰囲気に合わせ、彩度も弱めにアッシュでクールな雰囲気に。ふたりともとっても気に入ってくれました。
(みんなロックでかっこいいんだけど、ただ残念ながら旦那さんからはロックというより大仁田厚の香りが漂っています…。)
そして計8ページのプロフィールブックもこの日の写真を使って製作。

ここに全ては載せられませんが、当日これを見た人たちからもすごく好評でよかったです。我々の作戦通り、「すごいオシャレでかっこいいんだけど、結婚式でなんで革ジャンにサングラスなんだよ!笑」というツッコミも数々頂けました。
広告とはちがう
今回、新郎新婦と3人で製作してみて感じたことは、良くも悪くも「広告とは違う」ということです。広告は基本的に他人の心をつかむ為に行う行為、基本的に「ちょっとやそっとじゃ誰も見てくれない」前提で作り、且つその広告を打った効果が得られないといけません。「お客さん(クライアント)」のことだけではなく「お客さんのお客さん(消費者)」のことまで考えて作るのが広告です。
だけど、今回のような件はほぼ純粋にクライアントのためだけ。広告が「勝負」だとすると今回のは「プレゼント」に近い間隔でした。仕上がったものを見せて、ダイレクトに、心から喜んでくれる。作る側にとって一番うれしい瞬間です。
本当は広告もクライアントと消費者への「プレゼント」みたいな気持ちで作れたらもっと心に響くんだけどな~。…もっと頑張ります。
「思い出を残す」ってやっぱり写真データだけじゃつまらない!もっといろんな残し方しませんか?