自分の本を作ろう!小さな作品集で、大きな思い出を。

こんにちは。一心舎デザイナーの筒井です。

先日、趣味の油絵で個展を開くというお客様に「個展でのお土産 兼 自身の記録」として画集の制作のご依頼をいただきました。

作品の撮影と補正、デザインとレイアウト、印刷と製本すべて一心舎で制作です。

ちなみに、画集といっても本屋や図書館に置いてあるような重くドッシリした画集ではありません。中綴じA5サイズのコンパクトな仕様で、貰った人もバッグに入れて持って帰れる手軽なボリュームの画集です。

通常、中綴じ製本はフリーペーパーや会社案内など”使い切り”な場面で用いられる製本方法ですが、今回は表紙と本文とで紙を変え、そのうえ通常よりも分厚いしっかりした紙を使っているので、中綴じでも高級感のある仕上がりになっています。ゲストに自信を持ってプレゼントできますね。

今回は同時に招待状・お礼状代わりのポストカードも制作しました。

 

制作までの道のり

道のり、と書くとすごく大変だったかのように聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。

作業工程としてはこんな感じです。

 

■ 1.作品の撮影

一眼レフカメラで撮影します。今回は撮影する作品を一心舎まで持ち込んでいただきそのまま撮影しましたが、持ち運びが大変…という方には出張撮影も対応します。

絵画のような平面作品ならその場でパッと撮影できます

 

 2.作品写真の補正

撮影した写真をPhotoshopで補正します。単なるトリミング(切り取り)だけでなく、作品の明るさ、鮮やかさ、質感、撮影時に起こる歪みの修正など、できるだけ実物に近づくように補正をします。

プロのレタッチャーによる補正です

 

 3.デザイン・レイアウト

表紙やタイトルロゴはもちろん、書体や行間に至るまで、隅々までトータルにデザインします。

 

また、「全体で何ページの本にするか」「どのページにどの作品を載せるか」など大まかな部分はお客様自身に決めていただきます。もちろん、デザイナーにお任せで…というのも大丈夫なんですが、画集・作品集を作るほどこだわりのある方だったら、ご自身で決めた方がさらに思い出深いものになると思います。プロによるアドバイスもあるので大丈夫ですよ!

 

 4.印刷

ご注文部数にもよりますが、基本的にはオンデマンドプリンターにて出力します。正直、最新のオンデマンドプリンターは印刷会社で働く僕らですら驚くくらい綺麗にプリントできます!特に表紙は質感のある特殊な紙だったのでイイ味が出てます。

紙の質感もあいまってかなりいい感じです

今回は32ページ構成(表紙込み)で200部のご注文でしたが、もちろんもっと少ないページ・部数での制作もできます。

 

 5.製本

特殊な設備と熟練のスタッフによる製本作業。印刷物を断裁し、ページ順に集める”丁合”という作業を手作業で行ってから、中綴機で綴じる。まさしく”本”にしていく最終工程です。

 

データだったものが”本”になる瞬間は、作り手としても本当に感慨深い瞬間です。製本後、丁寧に包装してお客様にお渡しします。

 

あなたのその趣味、"本"にできます。

絵画や書道、写真などを趣味にされている方はたくさんいますが、作品集まで作る方はまだあまりいません。たぶん、敷居が高いと思っていたり、そもそも本を作るなんて発想すらなかったり…。しかし、今は誰でも自分の本を作れる時代です。本屋さんに置いてもらわなくても、誰かに買ってもらわなくてもいい。ちょっと贅沢なアルバムを作る感覚で本は作れます。

今回のお客様は個展を開く記念に制作されましたが、誕生日記念でも、結婚30周年記念でも、急な思いつきでも大丈夫です!絶対にいい思い出になりますよ。

ちなみに今回、最初の打ち合わせから撮影・補正・デザイン・印刷・丁合作業まで僕一人で担当しました。本が出来上がって依頼主の石川さんが物凄く感動して喜んでくださったときは本当に嬉しかったです。めちゃくちゃ楽しいお仕事でした。作ってみたい方はお気軽にお問い合わせください。

 

 

※お客様にすべて許可をいただいたうえで掲載しております。